Forever Escape!
Forever Escape!
Forever Escape!
この記事を書くにあたり、皆さんに謝罪のお言葉を。

「ごめんなさい。ハンス、生きてます。」

というのも、http://kurakurakka.diarynote.jp/201107292315104091/
の記事にて、企画に挑戦した折、

13:【MTG背景世界で好きなキャラクターは?】

ルアゴイフでマミッたハンス。

と書いていました。
自分でフレーバーテキストの紹介等をしておいて痛恨のミス。

ルアゴイフ/Lhurgoyfのフレーバーを確認していただくと分かりますが、マミッたのはハンスのお姉さん、サッフィー・エリクスドッターでした。

このフレーバーテキストまでの経緯は調べたところによるとこうだそうです。

小説 The Monsters of the Magic掲載。
MTGに登場するモンスターを主役とした短編集。なかなか素敵です。其の中の1つ
「Ach! Hans, Run!」“Will McDermott“ Presents.

カープルーザンの森に住む生態系の頂点の一角、ルアゴイフ。中睦まじい2匹の番(つがい)がこの物語の中心です。巣穴の奥深くでたくさんの卵を傍らにメスは卵を守り、生まれ来る子供達、そして愛する妻の為に一時も離れたくないという気持ちを抑えて、主人公である♂ルアゴイフ(以後、彼)は、獲物を取りに出かけます。

獲物を取り、そして愛しの我が家へ帰ると其処にはあまりにも惨い光景が広がりながら彼を待っていました。

頭を割られ。首を切り落とされ。真紅の血潮を地面へと只流しながら息絶えている最愛の妻。真実を受け入れられず、血の海へと入り。かつて愛した妻であったものへと歩み寄ります。悲しみに包まれた彼は更に、眼を疑う光景を垣間見ます。

「愛しの我が子達は・・・?」

妻の、そして彼の宝物である「卵」がなくなっていたのです。

彼の怒りは頂点へと達します。嗅ぎ慣れた血の臭いなどに惑わされる事も無く、彼の全てを奪い去っていった侵入者達の僅かに残る臭いを追って、彼は殺意と憎悪をその胸に秘め、生まれ育ったカープルーザンの森を後に、最大嫌悪の対象にして殺戮すべき目標を猛追し、カープルーザンの麓周辺にまで広がる主に人間やオークなどが主立って住まう地域「バルデュヴィア」にまで侵攻したのです。

彼から全てを奪った犯人はバルデュヴィアに住む野蛮な兄弟でした。彼はまずバルデュヴィアの交易地を、そして交易地から程近い村を圧倒的な戦闘力で蹂躙します。愛する妻の血の臭いを纏った男達を見つけ、弱肉強食+因果応報を男の一人に知らしめますが、対象であるもう一人を逃がしてしまいました。

この大虐殺から町に滞在していた新米飛空騎士ベレンダ・デニスドッターに「彼」の討伐の任が勅命として下されます。その傍らにはべレンダの親友であるかの有名な紅蓮術士、ヤヤ・バラード。ヤヤ自身の進言でべレンダの手助けをする事に。

二人はまず情報を得る為に行動に移りました。その折、思いもよらぬ吉報を受けます。それは彼の脅威から逃げきった、彼が追う対象である男の片割れ。その男が町に逃げ込んだ際に捕らえられたというのです。二人は男に面会し、事のあらましを聞き出します。彼に怯えきっている男に対し、いささか強引なべレンダに代わり、ヤヤが男に交渉を持ちかけます。

「彼の卵と引き換えに、彼の脅威から救ってやる。」

男は、彼の卵の隠し場所をヤヤに告げ、ヤヤに言われたとおりに町から離れようとしました。それからそう時を置かずして男と彼は再び邂逅します。交易地と村を襲い極限まで高めたパワーが男を殺戮しようとした其の時、彼は自分の宝物に気付きます。駆けつけた、ヤヤとべレンダが其の手に卵を持ってきたのです。

「怒りを、憎しみを静めなさい。この卵は返そう。」

ヤヤ、超男前。彼女は持っていた護符を取り出し彼に翳します。其の時青白い光が護符より発せられ、その光は巨大な彼を丸々包み込みます。その光の中で彼はある事を悟ります。自分を突き動かしたこの復讐が、愛する妻を亡くした悲しみに更に悲しみを加えていたという事に。

「その心を見せたかった。」

「お前は何も悪くなかったのに、お前が此処までたどってきた道のりでお前がしてきた事はどうだろうか?」

ヤヤ、結婚してくr。罪を悔い悲しむ彼に彼女は言います。

「巣へ戻り、子供を育て、そして今度はこのバルデュヴィアを護る守護者となりなさい。」

そうヤヤはバルデュヴィアの族長からの言葉を代弁します。その申し出を受け入れる彼。しかし、妻を、この子達の母を亡くした自分にはすべての子を育てることは無理だろうと伝え、ヤヤに卵を1つ渡し、ヤヤもまたこの命を慈しみ育てる事が出来る存在へと引き継ぐ事を彼に約束します。

命を取り留めた諸悪の根源は、人気の無い荒野でただ一人・・・。ざまぁああ!!

これがAch! Hans, Run!の大体のあらすじです。

そして本題のハンスとサッフィーですが、上記のあらすじの中で彼が襲った村に、二人は居ました。ハンスとサッフィーは、大人たちと一緒に狩りに行く事が許されない少年、少女。それ故に村でお留守番です。ある夜、床に就いていたハンスをサッフィーの警告と悲鳴が彼を目覚めさせました。

「ああ!ハンス、逃げて!!ルアゴイフよ!!」

大慌てで外に出ると、サッフィーがルアゴイフに襲われ今まさに喰い殺されようと言う衝撃的光景でした。姉の惨憺な最期を直視したハンスは悲鳴をあげ、その悲鳴を聞いたルアゴイフはハンスを次の獲物としてロックオンします。

その場から全力で逃げ出したハンスは近くの村まで走ります。一軒の酒場に入り助けを求めました。其の直後、壁を突き破ってルアゴイフが乱入。酒場の男達とルアゴイフの死闘が繰り広げられたそうです。Ach! Hans, Run!のあらすじを見る限り、酒場の男達の大金星は成らなかったみたいですね。小説には少年ハンスは結局のところどうなったのかは記されていないようです。

そしてこの記事の主役カード。

Ach! Hans, Run! (2)(赤)(赤)(緑)(緑)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたは「ああ! ハンス、逃げて!」と言って、クリーチャー・カードのカード名を1つ指定してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーから指定したカード1枚を探してそれを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。そのクリーチャーは速攻を持つ。ターン終了時に、それを追放する。

テキストを読むと本当にウケル。少しばかり自尊心を削る事でライブラリーから直接スニークアタック!絵柄にも注目していただきたいです。なにやら立派なガチムチが強力ななまもの達から逃げています。

「ハンス!もしかして君はハンスじゃないか!?ごめんよハンス!謝らせてくれ・・・!脳内で勝手に君を殺していた!罵ってくれ手前を!このロリコンがっ!!と・・・!」

ロリコンで何が悪い。

少年ハンスは立派なガチムチに成長していました。でも、再会した彼は、やっぱり寄せ餌/Lureでした。生けるルアー。肉食系なまもの達からの魅力の的。輝く漫画肉。新鮮なお肉。それがハンスという存在の運命なのでしょう。頑張れハンス!負けるなハンス!足を挫くその瞬間まで…。

Forever Escape!

この世界のどこかで、今も彼は逃げ続けている。ファッティから。そう、きっとそれが彼という存在だから。

長文失礼しました!

ではでは~。

ー追伸ー
一番上のルアゴイフのイラストで喰われている人(?)って5版とかの恐怖/Terrorの絵柄で死にそうになってる人(?)に見えて仕方ないんですがどうなんでしょうね??

コメント

Yokoshima
2011年8月4日3:06

>>ロリコンで何が悪い。

結局そこか!

苦楽落下
2011年8月4日12:23

結局手前はロリコンで、結局ハンスは寄せ餌/Lureだったんですよ。

慧右介
2011年8月4日22:21

歪みないな中将( ´_ゝ`)

苦楽落下
2011年8月4日22:50

蛇とかね、バシリスクとかね、
こういう系のモンスター大好きなんですよ…(´

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